センターの紹介

センターについて

脊椎疾患の手術治療に専門特化

当センターは、徳洲会グループ創設者である故・徳田虎雄名誉理事長より江原が設立のお話を受け、2004年に徳洲会グループで初の脊椎手術に特化した部門として神奈川県茅ヶ崎に開設しました。

2012年10月に神奈川県茅ヶ崎から堂へと病院の新築移転に伴い、世界に先駆けて脊椎専用ハイブリッド手術室を開設しました。さらに2021年4月からは、国内で初めてロボットを活用した脊椎手術を開始しました。

これからも脊椎疾患の治療、特に脊柱側彎症手術に力を入れ、安全性と正確性を求めた先進のハイブリッド手術を患者様にご提供してまいります。

治療対象となる疾患

  • 脊柱側彎症(特発性側彎症や症候性側彎症など)、脊柱後彎症などの脊柱変形
  • 変形性脊椎症
  • 脊椎すべり症
  • 椎間板ヘルニアに伴う腰部脊柱管狭窄症
  • 頚椎症性頚髄症
  • 脊柱靭帯骨化症(後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症)など

当センターの特徴

①脊椎ハイブリッド手術システムとナビゲーション脊椎手術システム、それに基づくロボット脊椎手術

「ARTIS pheno(アーティス・フィノ)」を中心とした、コンピューター手術支援脊椎手術システム(ナビゲーション脊椎手術システム)を用いたベースとするロボット脊椎手術を行なっています。

ナビゲーション脊椎手術システム・ロボット脊椎手術について

当センターで導入しているナビゲーション脊椎手術システムは、CT様の画像撮影装置「ARTIS pheno(アーティス・フィノ)」と連動手術台、Curve®ナビゲーションシステムを組み合わせた、コンピューター支援脊椎手術システム(ナビゲーション脊椎手術システム)です。

コンピューター支援により、手術器具の位置を正確にナビゲーションしながら手術を行うため、安全性と確実性が高まります。

2012年10月 湘南藤沢徳洲会病院の新築移転時に、世界で初めて「Artis zeego(アーティス・ジーゴ)」、連動手術台、Curve ®ナビゲーションの組み合わせによる脊椎手術ナビゲーション手術を開始しました。
2018年12月 脊椎に1万8千本以上のスクリューを挿入、入れ替えを必要としたのはその内38本(0.2%強)です。
2019年1月 「ARTIS pheno(アーティス・フィノ)」を中心とするさらに世界のハイエンドスペックのシステムに入れ換え新導入を行いました。
2021年4月 ARTIS phenoとカーブナビゲーションシステムをベースとするロボット脊椎手術を開始しました。

②小さく切るから、目立たない。手術後の見た目にも配慮しています

「内視鏡サポートによる小切開の脊柱側彎症手術」を行っています。(江原センター長考案)

傷痕の目立たない小切開の手術法です

前方矯正固定術は、従来背中から脇の下にかけて大きく切開し行われていました。

1994年、江原センター長が内視鏡を利用しながら脇の下の小切開のみで行う前方矯正固定術を考案、開発しました。この手術方法では手術創が脇の下に隠れるため、背中に傷跡が残りません。特に思春期特発性側彎症は若い女性の方に多いので、背部に傷がないことは利点です。

この手術は主に10代~20代の方に適応となります。ただし重度のカーブや硬いカーブ、長いカーブには適応はありません。適応外の方は後方矯正固定術となります。

③すべては患者様に安全で正確な手術を提供するために

手術中の脊髄機能モニタリングシステムをはじめとする充実した医療機器と専属スタッフチームによる手術で、安全性を追求します。

安全性向上のため、手術中は感覚誘発電位測定による脊髄機能モニタリングを行っています。脊柱側彎症の手術では、さらに運動誘発電位による脊髄機能モニタリングも行います。それにより万が一、神経系の異常が発生した場合も、すぐに発見し対策を講じることができます。

センター長の江原は、小切開による脊柱側彎症前方矯正固定手術や牽引手術システム(CORRECTION BOX)の開発者であり、またナビゲーション脊椎手術システムを日本で初めて導入し、患者様により安全な手術を受けていただけるよう日々追求しております。

当センターでは脊椎センター・脊柱側彎症センター専用の手術室を完備しております。看護師をはじめレントゲン技師、検査技師、メディカルエンジニアまで脊椎手術に携わる全員が専属のメンバーで、チーム一丸となって専門性の高い手術を患者様に提供しております。

開設からのあゆみ

2024
  • 脊柱側彎症手術
    1640
    (脊椎手術総数5,854件)
    ※2004年8月から2024年11月30日
  • 脊椎ハイブリッド手術での
    ナビゲーション下の椎骨スクリュー挿入本数
    35,490
    ※2012年10月から2024年12月15日時点
  • ナビゲーションベースロボット脊椎手術での
    椎骨スクリュー挿入本数
    4,670
    ※2021年4月1日から2024年12月15日時点