よくわかる!側彎症

#06検査機器について

側彎症の検査機器について

側彎症の検査には、主に以下の機器が使用されます。

X線(レントゲン)装置

側彎症の診断に最も広く使われる基本的な機器です。脊柱の曲がり具合を確認し、どの程度の側彎があるかを正確に測定することができます。X線画像をもとに、コブ角(Cobb角)と呼ばれる角度を測定し、側彎の程度を数値化します。これにより、治療の要否や方法を医師が判断します。

X線(レントゲン)装置

MRI(磁気共鳴画像装置)

脊髄や神経の状態を詳しく確認するために使用します。特に神経への圧迫やその他の合併症の有無を評価する際に役立ちます。X線に比べて詳細な情報が得られるため、手術が必要な場合など、詳しい診断が必要なときに行われます。手術を受ける患者さんはMRIで脊髄、馬尾神経、神経根の狭窄がないか、また脊髄空洞症がないかなどをチェックします。

MRI(磁気共鳴画像装置)

CT(コンピュータ断層撮影)装置

CT(コンピュータ断層撮影)装置

骨の状態をより詳しく確認するために用いられる場合があります。特に、骨の形状や脊椎の3D構造を知りたいときに使われます。CTスキャンでは、X線と異なり、細かい断面画像が得られるため、骨密度や骨の変形状況を精査できます。手術を受ける患者さんはスクリューを挿入する椎弓根や、椎体の形やサイズをチェックします。CT値を測定して骨強度を評価します。

超音波装置

最近では、特にお子さんの側彎症の評価に超音波装置が利用されることもあります。超音波検査は放射線被曝がないため、安全性が高く、成長期の子どもにも安心して使うことができます。

超音波装置

これらの機器を適切に組み合わせることで、側彎症の診断と治療計画が立てやすくなります。