入院・手術
治療法について(脊柱側彎症)
1.経過観察
成長期のお子さんで側彎症のカーブ(Cobb角)が25度未満の場合は、定期的に医師の診察を受けてください。進行した場合は装具治療や手術治療に移ります。
2.装具治療
カーブ(Cobb角)が20度~45度程度の側彎症の場合は、一般的に進行防止のため装具治療を行います。装着時間が長いほど効果があります。ただし、個人差がありますので医師の指示に従ってください。
成長が止まり、骨が成熟して側彎の進行もなければ、徐々に装具装着時間を減らし、装具治療を終了します。
3.手術治療
進行した側彎症を矯正できる唯一の方法は手術治療です。装具治療を行ってもカーブが進行・増悪する場合には、手術治療が一般的な選択肢になります。
腰椎ではカーブ(Cobb角)35度くらいから、胸椎では40度を超えると手術適応になります。胸椎カーブや胸腰椎カーブ、ダブルカーブなど様々なパターンがあります。背中が前屈みになる後彎症もあります。
当院の手術は「後方矯正固定術」と、センター長の江原が考案した小切開の「前方矯正固定術」があります。
手術時間は、若い方の「後方矯正固定術」 が3~5時間程度、「前方矯正固定術」が4~6時間程度が目安です(例外もあります)。
中年から高齢の方の「後方矯正固定術」が4~7時間程度となります(例外もあります)。
入院日数はだいたい10日前後です(例外もあります)。